大曲農業高等学校校歌
高橋源太郎 作詞 近藤時太郎 作曲
一
旻天高く聳え立つ 見よ鳥海の金字形
貢河の流れ長へに 見よ洋々と流れ行く
そこに無限の暗示あり ここに栄ある吾等あり
二
自然の育む揺籃に 生立つ吾等健男児
崇高偉大の心もて 自彊息まざる意気をもて
瑞穂の国の使命をば 果さでやまん事やある
三
人生風波狂うとも 荒怠常に戒めて
真摯素朴を旨として 奮闘努力たゆみなく
至誠天地を動かさば など成らざらん事やある
四
正義は吾等の命なり 不撓は吾等の力なり
吾等の力尽きんとき 吾等の命絶えんとき
世は常暗となりぬべし 奮え我校健男児
大曲農業高等学校 太田分校歌
蒼空の歌
藤原 茂 作詞 石井 五郎 作曲
一
仰ぐやまなみ朝雲の たなびくところ広き野に
花咲きみちて希望湧く ああ黎明の 蒼空高し 蒼空高し
二
風は大地によろこびの さわやかにわたる草笛に
水澄みあふれみどり吹く ああ雄壮の 蒼空高し 蒼空高し
三
めぐみゆたかに青春の 親しき友と師の愛に
智徳のこころかぐわしく ああ真実の 蒼空高し 蒼空高し
四
理想つらぬく学園に あらたな生活ひかりある
郷土の文化拓きゆく ああ永遠 蒼空高し 蒼空高し
校 訓
質実剛健(しつじつごうけん)
「性質や内容が飾りけがなく、まじめで、力強くくっかりしていること。」
大農生は外見や格好の良さのみに捕らわれず、「中身の純粋さ、素直さ、たくましさで勝負せよ。」と教えている。
実践躬行(じっせんきゅうこう)
「自分で実際に身を以て実行すること。」
人はとかく理屈をならべたがるが、実践の基本形態は、生産活動であるから、大農生にとっては、「行動の原理」にあたる言葉である。
人格陶冶(じんかくとうや)
人が道徳的に成長するためには、多くのつらさや厳しさの関門を通って、はじめて立派になる。つまり陶(焼き物)や冶(鋳物)が厳しい火の試練を経て、はじめて立派な製品として完成されるように、大農生もまた「厳しさに負けず立派な人間になれ」と教えている。
勤労愛農(きんろうあいのう)
「農業を愛し、農業のために働くことを誇りとし、一生懸命に勤め励むこと。」
大農生はもとより、農業にたずさわるものの基本姿勢を示すことばであろう。
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(参考)この校訓は、第11代小林直材(なおき)校長が、熊本農学校から赴任して1ヶ月後の、昭和8年1月21日、3学期の始業式で下記「4綱領」を指針として生徒に提示したものである。
(解説)元教諭 鈴木 宏正氏 |